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女人天下 [韓国ドラマ]

ヤフー配信の「女人天下」がようやく最終回を迎えた。ようやくというのは、実に150話、一週間に一度として3年、ヤフーは連日配信で、これを観て寝るのが習慣だったが、それにしても半年に少し足りないほど。一回も見落とすことなく観続けた。ほんとうに閑をみずから披露しているようで恥かしい。しかしだからといって、面白かったわけではない。ただ慣習になっていただけだといえばいいのだろうか。
話は中宗の正室、文成皇后の朝廷におけるサバイバルと権力を握るまでの過程だが、主役はこの皇后に仕える平民階級のナンジョンという女性の活躍だが、この人物はどうやら実在したようで、朝鮮三大悪女として伝えられているらしい。
ところがこのナンジョンのキャラクターが中途半端なのだ。ピカレスクドラマなのだろうが、悪人としての美学が一向に見えてこない。悪事とか、自分が悪人であることを自己認識するのは結構しんどいことで、ほとんどの人は悪を犯しても、自分の中で言いわけをする。結局みんな善人になりたいのだ。極々少数の人が自分が悪人であることを知っている。だからこそそこにドラマもあるし、独特の美学も生まれる。ところがこのナンジョンは自分の野望のために人が死んだりするとおろおろするし、悪を犯しながらそれを怖がったりしている。それぐらいならやらなければいいじゃないかと、こちらとしては思ってしまう。このナンジョンの夫のユンというキャラもわからない。いつもナンジョンの言うままに訳もわからずしたがっている主体性なき人物なのだが、ときおり立派な口上を述べたりする。自分で考えていない人物にはとても無理なセリフだと思うのだが。さんざん観ておいてなんだが、まとにかく3年も放送するドラマではないだろう。
ちなみに3年も続くと俳優さんたちのスケジュール調整も大変らしく、いきなりわけもなく唐に行ったり、死んでしまったりして出演がなくなる。それでまたストーリーが荒れてしまう。 ただひとつ気になったのは、中宗がおこなった廃仏だが、文成皇后は彼の死後ではあるが、仏教僧を朝廷に取り込んでいることを知った。おそらくこれは史実だろうから、朝廷の崇儒派の臣下を牽制するためだったのか、個人的に信仰をもったのか興味がでてきた。チュンヂュンママケソ パンデシ サラスイッコシヤ

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