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ファンタスティック・カップル考1(演出) [韓国ドラマ]

ファンタスティック・カップルというドラマにはまっている。このドラマはいわゆる韓流ドラマとは異なるレベルにある。いわば韓国で生まれた世界的に秀逸なコメディドラマといった方がいい。何か秀逸かというと、演出・脚本・キャスティングに集約できるだろう。
とりわけこの演出は、他に類を見ない手法を採っていて見るたびに発見がある。これほどほめながら演出家が誰なのかも知らないのだが、その後作られた韓国ドラマをみると、明らかにこの演出の剽窃や影響が見てとれる。また、失礼ながら、演技力ではもうひとつだったハン・イェッスルさんをいきなり演技派に転向させてしまった手腕も賞賛に値する。以下の氏のさまざまな場面でも、このFCは群を抜いてキャラがたっていることが分かる。

原作はハリウッドらしいし、記憶喪失といった手垢にまみれた題材を使っていながら、ドラマを新鮮にしたのも並の演出力ではない。一例を挙げると、このドラマは通常の連続ドラマのように来週に興味を引っ張るために、謎を残して終わらない。その回のエピソードの結末は一応つけて終わる。ただそれだけでは来週に引っ張れないので、そこから2、3の会話で新しい関心を引く。とりわけ14話の終わり方は見事で、主人公が記憶を取り戻した水中撮影のアップで終了させ、毎回ある予告編等をすべて抜いて一切の余韻を残さない。本当はCMも抜いて終わりたかったのだろうが、それはさすがに無理であったかもしれない。
何度も見直すと見えてくるさまざまな仕掛け、伏線をはじめ、毎回流す音楽さえ、同じ曲でありながらアレンジを変えている。要するにこのドラマは演出家の才能だけではなく、丁寧に作りこんであることも分かる。

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