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ハヌル [宗教]

キチョン.jpgこれもよく出てくる言葉で、「天」という意味だが、使い方の文脈を見ていると「神」に近いニュアンスで使われる。キリスト教では確かに「昇天」などという表現をするが、このハヌルはキリスト教に限らず民族共通の原点のように使われるようだ。韓国では有名な美しい詩、チョン・サンビョン氏の「キチョン」は、「ハヌルに帰る」と表現している。これは特定の宗教を意味しない。すでに記したように、キリスト教と仏教、さらに儒教が混在する人々にこの言葉は共通の運命をつかさどるものとして伝わるのではないだろうか。

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闘う仏教教団 [宗教]

日本に仏教を伝えたのは朝鮮の僧侶だったが、その後の朝鮮の仏教は苦難の道をたどっている。現在はキリスト教とほぼ同じ国民の4分の1の信者を有する。そのためにクリスマスとお花祭り(釈迦誕生会)はどちらも国民の祝日になっている。ドラマなども宗教を扱うときには、拮抗するこの両者に配慮して作られている。
仏教は李王朝の中宗(あのチャングムに出てくる王さま)によって徹底的な弾圧を受け、寺は街中からすべて排除された。現代劇でもドラマで寺がでてくると必ず山中にあることを確認してほしい。これは李王朝が儒教を国教としたためであるが、ここらへんが日本と異なる。日本では儒教と仏教はとりわけ対立することなく並存したが、本来はこの二つの教えは水と油なのだ。例えば出家など儒教からすれば、最たる親不幸であり、不忠義である。原理からいえば並立する方が奇異なことなのだ。

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