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漢字復活論議の行方 [ことば]

またまた漢字復活論議が韓国で起こっているようだ。若い世代はハングルしか見たことがないかもしれないが、国語表記がハングルに統一されたのは1948年、わずが60年ほど前にしかすぎない。その後何度となく漢字復活論議があったが、もともと日本統治時代に漢字を使用していたことや、中国による古代からの冊封体制への不満といったナショナリズムからハングル一本に統一したのだから、なかなか事情は複雑だ。
例えば日本語だったら、かな表記だけで文章が作れるかといったらまず不可能に近い。ハングルと違って音素が少ないので、同音異語がたくさんできて解読するには文脈に依存した意味を推測しながら読むという非常にしんどい話になってしまう。しかし、ハングルは音素が多く、また漢語を原語とすることばも漢字と同じ語数で書くことができるので、なんとかハングル一本でも通用しているようだ。
ハングルが作られたのは、元来漢字の読み書きが出来るか否かが、支配者階級と被支配者階級を分けていたので、それを打破する意味もあったのだと思う。昔の日本も事情は同じだった。ところが最近ドラマを見ていたら「これを漢字で書けるか」などと相手の教養をそれで計る場面など出てきた。入社試験に出すこともあるらしい。今度は現代の勝ち組と負け組みを分けるのが漢字だというふうにならなければよいが。

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チベット・ビルマ語源説 [ことば]

日本語のルーツは北のチベット語、南のビルマ(ミャンマー)語にあり、両者が日本で統合されたという、かなり有力な仮説がある。
むかし、仏典の研究のためにチベット語をかじったが、インドのデーバナーガリーを手本として作った文字や単語はまったく別物といえ、文法はほとんど日本語と同じ膠着語の性質をもっていることに驚いた。仏教学者は散逸したサンスクリットの原典を、漢文とは違って直訳をしたチベット仏典を重視するが、読みやすさも基本的に印欧語に属するサンスクリットより数倍する。ビルマ語はまったく知らないが、チベット語は日本語の語源と考えても無理はないだろうと思う。このチベット語より更に近いのがハングルだ。
ハングルも日本語も多くの単語を中国語から受け入れているが、文法的には中国語はまったく違う種類に属する。ハングルは文法のみならず、慣用語の作り方まで日本語と似通っている。たとえば、日本語では試みに何かをする場合「~してみる」というが、ハングルでもまったく同一の言い方をする。他にも「~しれない」「~しかない」というような表現も同一なので、ほとんどが頭に浮かぶ日本語を語順をそのままハングルに変換するだけで表現できる。
チベット・朝鮮・日本の地理関係を考えれば、チベットから朝鮮を経由して日本に伝えられたと素人の推測ができる。

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かわいいハングルマル [ことば]

ドラマなどを見ていると、教科書や文法書にないような表現がいろいろと出てきておもしろい。例えば女性が「アネッコヤ」(だめなの)などというと可愛い感じがするが、男性には似合わない。可愛いというとキスは「ポッポ」というから、「ポッポジュレ」(キスして)と言いやすい気がするがどうだろう。学生時代サンスクリットをかじって最初に覚えて単語が「チュチュンパ」だった。キスのことだ。典型的なコピーキャッツワードで、これなら忘れようがない。
今気にいっているのは、「~ドン」という言い方で、いいわけや軽い理由などに使うようだ。都会的で若者中心のことばのようだ。「テッコドン」(結構だから)などと使うが、一度使ってみたい。
韓国の男はチュクチュクパンパンがお好きなようで、なんと訳したらよいのか、グラマーな女性のことらしい。それで必ずそういう役割の女優さんが出てくる。女性からいい男のことは「キンカ」というらしいが、これは「キングカード」から来ているらしい。如何にもという感じなので、ほんとに使うのか注意していたらドラマのセリフに出てきた。

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タグ:ハングル
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漢字のハングル読み [ことば]

仕事の繁忙期で、しぱらくアップできなかった。多少この状態が続くので、以降は毎日アップは難しい。
さて、ハングル語も日本語と同様に、抽象名辞を中心として単語は多く漢語から取り入れている。約70%というから日本語に取り入れられた漢語より多い。日本語はこの漢語を、漢音、呉音、唐宋音にわけて読み、(「行」は、この順番で、コウ・ギョウ・アンと読む)さらに訓といい、大和言葉は当てはめて読む(「行」はいく・おこなう、の類)ので、ひとつの漢字で多くの読み方ができる。たしか「生」など80通りの読み方があったと思う。ところがハングルは一つの単語にたったひとつ。約80ぐらいの例外を除いて、一つの漢字はひとつの読みしかない。その読み方は日本漢語の種類で言えば、唐宋音に近いようだが、いずれにせよ、やはり日本漢字音より本来の中国語の発音に近いようだ。

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